もしものために、労災保険に加入しよう
「労災保険に入っていて、本当に良かった。助かりました」と、ホッとした様子で話すのは飯田弘一さん(大工・74歳)です。
事故の状況など
一昨年の10月、とあるアパートの新築工事現場において、2階の柱にボルトを取り付けていた際、ボルトがうまくはまらず、前に重心をかけたところ、誤って開口部に足を滑らせ転落し、負傷しました。
高さ3メートルのところからコンクリートの地面にたたきつけられ、すぐに救急車で病院に搬送され緊急入院しました。首・肩・腰の骨を折るなどし入院。
2週間ほどで自宅付近に転院し、両院で2ヵ月ほど入院しました。退院してからも自宅安静や通院リハビリを経て、症状固定。
事故から8ヵ月後の5月より、徐々に現場復帰できるようになりました。
仕事仲間からの励ましの言葉
現在、飯田さんは、ひと月に半分ほど現場に出ています。
事故の前の様にはいきませんが、今は、仕事仲間が気遣ってくれ軽作業の仕事を中心にやっています。
大の仕事好きな飯田さんですが、「事故を起こした時、もう現場復帰はできないと、一部の人は思ったそうです」。
そんな中、仕事仲間は「またいつか一緒に仕事するぞ。現場で待っているからな」と、励ましの言葉を掛けてくれました。
その言葉を胸に、今こうして現場で働ける喜びに感謝して、今日も現場で汗を流しています。
労災保険に入っていなかったら、うん100万円の請求
飯田さんは、「私の不注意で起こした労災事故で、多くの方に大変な迷惑を掛けました。そして、本当に労災保険に入っていて良かった。事が起こり労災保険のありがたみを身に染みて感じます。もし、万が一労災保険に入っていなかったら、うん100万円の治療費が請求され、私の家計は火の車です。おまけに半年ほど無収入になっていました。そんなことを想像するだけでもゾッとします。労災保険に入っていたからこそ、助けられたものです。ケガをした時の治療費は全額支給され、さらに入院時や自宅療養時には休業補償、症状固定時には後遺障害補償までいただけるとは、かたじけない限りです。このような手厚い補償内容のお陰で、治療に専念することができました。この労災事故を教訓に、2度と事故を起こさないよう、さらに安全意識を高め、今後も現場で活躍していきたいです」と、語っていました。
労災保険に加入していて受けた補償は…
・今回のケガに関する治療費 … 全額支給
・今回のケガに関する装具代 … 全額支給
・休業期間の補償 … 休業補償を支給、上乗せ保険からも支給有
・後遺障害の補償 … 等級に応じた額を支給、上乗せ保険からも支給有