優秀賞を2度受賞した上野労対部長
全建総連労対部主催の安全標語募集で、2度目の優秀賞を受賞した上野謙二労働対策部長(58歳・土木・天白支部)は「立派な賞をいただけ、たいへん光栄です。この安全標語を通じ、少しでも労災事故を減らすことができればと思っています」と、喜びを語りました。
「安全標語に応募するようになったのは、6年前、自分自身が会社の社長として営んでいる舗装工会社の若い従業員が、仕事中ケガをしてしまったことです。
従業員ともども、どこか油断していたのでしょうか。
しかし、現場の責任者でもある、私の不注意には変わりません。
大切な従業員にケガを負わせてしまった責任と罪悪感で胸が押しつぶされそうでした。
今では、この労災事故を切っ掛けに、毎朝、朝礼でKY(危険予知)ミーティングをするようになりました。
毎日、大きな重機を操るので、どこにどんな危険が潜んでいるのか、全員で『指差し呼称』『本日の指差し呼称スローガン発表』に取り組んでいます。
毎日のKYミーティングのお陰で、安全標語を作るのは、お手の物です。
この安全標語を通じ、墜落・転落事故を防げればと、今後も安全標語に応募していきます。
また、労災隠しをなくしていきたいです。それは、下請の職人さんが、安心して元請の労災保険を使える体制と環境を作っていきたい」と、抱負と切実な願いを話していました。