熱中症とは・・・
高温多湿な場所の作業では、体内の水分や塩分のバランスがくずれ、体温調整機能がうまく働かなくなり、熱中症になることがあります。熱中症は、体内に熱がこもることによって、めまいや筋肉痛、吐き気、さらには、けいれんなどを起こし、死亡することもある病気です。
死傷災害の発生状況・・・
職場での熱中症による死亡者及び休業四日以上の業務上疾患者の数は、二〇二二年に850人となっています。うち死亡者数は28人となっています。
二〇一八年以降の業種別の熱中症の死傷者数をみると、建設業172件、次いで製造業144件で多く発生しています。二〇二二年の死亡災害については、建設業において13件と最も多く発生しています。
月別発生状況では、全体の8割以上が7月及び8月に発生しています。
時間帯別発生状況では、15時台が最も多く、次いで14時台が多くなっています。また、日中の作業終了後に帰宅してから体調が悪化して病院へ搬送されるケースもあります。
予防法は・・・
熱中症予防行動のポイントは次の通りです。
①暑さを避けましょう
②こまめに水分補給しましょう
③日頃から健康管理をしましょう
④暑さに備えた体作りをしましょう
労災保険の可能性も・・・
熱中症はケガでなく内部からの不調による病気のため、健康保険証を使用して治療を受ける方が多くいらっしゃいます。一概には言い切れませんが、現場作業が原因で熱中症になったケースであれば労災保険を使用する必要がありますので、熱中症になったときは、「①に病院受診、②に組合へ連絡」していただくようお願いします。