新たな歴史に向けさらなる前進
秋晴れの9月25日（日）、全建愛知結成50周年記念式典・祝賀会を名古屋東急ホテル／ヴェルサイユの間（名古屋市中区）で、全建総連関係や国保組合関係、愛知県、名古屋市、労働組合・友好団体、内外部顧問、議員関係等、総勢280名の参加のもと盛大に執り行いました。これまでのあゆみを振り返りながら、新たな歴史に向けさらなる前進を誓いました。
組合員の力を集結し団結を強めこの難局に立ち向かう
全建愛知結成50周年記念式典・祝賀会に際して、多くの皆様に臨席を賜りありがとうございます。コロナ禍で若干人数制限させていただきましたが、各支部よりご参加いただいた組合員の皆様、大変お忙しい中ありがとうございます。
全建愛知は、1972年7月「建設労働者の経済的・社会的地位の向上」「建設労働者の幸せ」を目指すことを目的として78名で結成、以来50年が経ち、本年8月1日現在組合員数14,503人と最高現勢を維持しております。
新型コロナウイルス感染拡大による半導体不足、ウッドショックによる木材の高騰、菅前総理が2050年までに「カーボンニュートラルの実現を目指す」と宣言されるなど住生活産業を取り巻く環境が大きく変化してきています。そのような中、本年2月には、ロシアのウクライナ侵攻による戦争が勃発し更なる物価上昇が懸念されます。
また、大きな課題の一つであります技能者不足でありますが、建設就業者数は、498万人（平成29年）と20年間で187万人が減少し、とりわけ大工技能者については、2015年時点で35万人であったものが、高齢化や産業間での人材獲得競争の激化などが影響し2030年には21万人まで減少すると言われております。対策として、2020年より技能者の処遇改善を目的にCCUSの取り組みを進めております。
こうした厳しい状況下ではありますが、組合員の力を集結し、団結を強め、この難局に立ち向かうべきと考えています。結成50周年を節目として、これからも執行部・書記局一同、組合員の皆様の声に耳を傾け、組合員の健康と暮らしを守ると共に組合が発展するよう一層の努力を尽くす所存でございます。今後ともご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
ご登壇いただいた来賓の方々からの祝辞
建設産業は今、大きな変革期を迎えており、4月からは石綿の事前調査結果の報告制度がスタートし、来年10月にはインボイス制度の導入、2024年4月には働き方改革関連法が全面適用されます。一方で、新型コロナウイルスやウクライナ情勢に起因した、住宅設備機器の納期遅延、急激な円安、建設資材や原油の価格高騰が顕在化し、建設業界のみならず、日本経済や国民の生活に深刻な影響を及ぼしています。持続可能な建設産業の実現を目的として運用が開始されたCCUSの登録件数は着実に前進しています。政策的課題は山積しておりますが、CCUSの普及促進に向けて、官民一体となり、更に取り組みを強化・加速化させたいと考えております。全建総連としましても、全国53の加盟組合のフロントランナーである全建愛知と連携を密に、物価上昇を上回る大幅な賃金・単価引き上げ、技能者の処遇改善と担い手確保・育成、そして魅力ある建設産業の実現を目指して、全力で取り組んで参ります。
社会保障制度改革が声高に叫ばれ、国保組合にとっても厳しい状況が続く中、中建国保愛知県支部とその母体組合である全建愛知のご尽力により中建国保は安定運営を続けていくことができました。建設業界はコロナ禍に加え働き方改革や資材の高騰など、情勢の厳しさが増し、先行き不透明な状況が続いています。国保組合全体に対する国庫補助金制度の見直しが心配されているところです。このような厳しい状況である今こそ建設労働者の処遇改善や技能者育成に取り組み組合の若者を育てながら仲間の連帯を強化し、更なる歴史を積み上げていきましょう。
全建愛知とは、私が国会議員時代、社会保障や国庫補助などで一緒に仕事をさせていただきました。建設産業に従事する皆様にとって健康が一番の基本でありますので、引き続き国庫事業を中核として活動を進めていただきたいと思います。愛知県との間では、災害時における被災住宅の応急修理に関する協定・応急仮設住宅建設に関する協定を結ばせていただいており、災害対応についてもご協力いただいています。引き続き皆様の卓越なる技術・技能を大きく期待しています。
名古屋城の天守木造化で使われるアカマツの伐採が大リーガー大谷翔平さんの出身地の岩手県奥州市でありました。私も作業に加わり、高さ約30ｍのアカマツを切り倒し、天守の2階天井で長さ17ｍの梁に使いました。切り株の直径は約1.2ｍ、樹齢は約400年になります。これは、名古屋城の1番の見所です。皆さんに喜んでもらえるため、全力投球しています。今後も全建愛知の皆さんを応援させていただきます。
激しい時代の変化において、運動の在り方をどうやっていくか、どうしたら皆さんに共感していただけるかを模索しています。物価高騰の折、生活弱者が困窮しています。そのため、家庭や企業にある食品を集約してフードバンクに寄付し、生活に困られている方に食料支援を行うフードドライブに取り組んでいます。今後も、私たち連合は社会に役に立つ活動等を進めていきます。
建設業は経済の発展において欠かせないです。しかし、資材の高騰など、建設業を取り巻く状況は大変厳しい状況です。インボイスも中小個人事業主において冷徹な政策です。政治は、いったい何のためにあるのか。私たち立憲民主党は、働く立場の皆さん・生活者の皆さんの暮らし・所得・賃金が上がる社会にするため、政治に取り組んでいきたいです。
毎年、皆様方が中建国保の補助金を確保するために署名を集めていただき、私も政府へ届けさせていただいています。一人の力は小さいですが、全建愛知・全建総連という仲間が集まれば大きな力となり、中建国保も守られてきています。皆様方の日々の運動から団結が大切だと感じています。今、大変厳しい時代に入ってきました。これからも、皆様方の技術と暮らしを守るため、私たちも全力で頑張ってきます。
私たち新政あいち県議団と全建愛知の役員の皆さんと毎年、意見交換をさせていただいています。この良好な関係が本日をもって更にいい関係になると、確信させていただきました。この組合がより一層発展していただくことを祈念いたします。
全建愛知の皆さん方と毎年、勉強会・意見交換会を開催し、連携を取らせていただいております。これからも中身の伴う公契約条例、そして地域経済を活性化させる住宅リフォーム助成等、しっかり市議団でやっていきたいと思います。
今、建設業は若者に夢を与えられる状況にない。自分の子供には私の仕事を継いでもらいたくない、それが現状です。組合の課題は、若者の入職をいかに進めていくべきであります。全組合が一丸となって、希望が与えられる、夢を与えられるようにしたい。しかし、一人でできるものではありません。数は力、全建総連62万人が一致団結して取り組んでいきたいです。
亡くなった父は建設職人で全建愛知の組合員の一人でもあり、私たち一家も大変お世話になりました。若い方の入職の問題、設計労務単価が毎年上がっているのに働く皆さんの下には恩恵が行きわたらない。構造の問題の見直しが必要であります。建設資材の価格の高騰・納期の遅れにより皆さんが苦労していることを耳にします。来年10月からのインボイスの導入により零細業者の方がカットされるんじゃないか、この制度について、超党派で議論すべき課題であります。引き続き皆さんの声が国政に届くように力を尽くしていきたいと思います。
仲間と共に賑やかな祝賀会
ご来賓の皆様（敬称略・順不同）
【全建総連関係】
全建総連中央執行委員長/中西孝司
〃 書記次長/小倉範之
三重建労執行委員長/奥川英雅
〃 書記長/猿木清司
岐阜建労執行委員長/小林 裕
〃 書記長/佐藤孝典
静岡建労執行委員長/鈴木 知
〃 書記長/大沼 浩
愛知建築会 長/尾崎立司
〃 事務局長/長岡 豊
【国保組合関係】
中建国保副理事長/髙村勝裕
〃 常務理事/岩舘高志
〃 事務局長/右田逸郎
【労働組合・友好団体】
愛知建連 会 長/岩野一敏
〃 専務理事/山田喜義
中建労組合長/有川浩行
〃 会計/松原幸雄
連合愛知会長/可知洋二
住宅金融支援機構支店長/山﨑德仁
愛知県建築住宅センター理事長/海田 肇
東海労働金庫支店長/茶谷俊明
全労災課長/堀尾 崇
ティグレ支店長/加藤宏行
【愛知県】
愛知県知事/大村秀章
【名古屋市】
名古屋市長/河村たかし
【議員関係】
衆議院議員/吉田統彦
〃 /古川元久
〃 /近藤昭一
〃 /牧 義夫
〃 /伴野 豊
〃 /重徳和彦
〃 /大西健介
参議院議員/大塚耕平
〃 /斎藤嘉隆
〃 /伊藤孝恵
〃 /田島麻衣子
愛知県議会議員/長江正成
〃 /渡辺 靖
〃 /天野正基
〃 /福田喜夫
〃 /黒田太郎
名古屋市議会/加藤一登
〃 /田中里佳
〃 /岡本康宏
〃 /森 智雄
〃 /橋本浩幹
〃 /日比美咲
〃 /服部将也
〃 /上園普介
【顧問】
内部顧問/大澤 悟
外部顧問弁護士/河内尚明
〃 /松本康誠
外部顧問公認会計士/加藤章紀
【特別表彰者】
横江秀和元執行委員長
石島一男元副執行委員長
山田正巳元執行委員長
横山貢元執行委員長
【座談会出席者】
酒井徹男元住宅対策部長
鈴木清秋元副執行委員長
片山正和元財政部長
祝電・メッセージ、12通いただきました
