令和3年「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」実施

 夏季を中心に熱中症の発生が相次ぐ中、職場においても熱中症が発生しており、重篤化して死亡に至る事例も跡を絶たない状況にあることから、平成21年より「職場における熱中症の予防について」各事業場で取り組んできていただいています。
 昨年1年間の職場における熱中症の発生状況(1月15日現在)は、死亡を含む休業4日以上の死傷者919人、うち死亡者は19人となっています。
 業種別にみると、死傷者数は、建設業201件、製造業190件となっており、全体の4割強がこれら2つの業種で発生しています。また、死亡者数は、製造業、建設業、清掃と畜業の順に多く「休ませて様子を見ていたところ様態が急変した」、「倒れているところを発見した」など、管理が適切になされておらず被災者の救急搬送が遅れた事例が含まれています。
 入職直後や夏季休暇明けで熱順化が十分でないとみられる事例、WBGT値(暑さ指数)を実測せず、WBGT基準値に応じた措置が講じられていなかった事例等も見られています。
 本キャンペーン(熱中症予防に係る周知啓発資料等の作成、セミナーの実施他)は、全ての職場において基本的な熱中症予防対策を講ずるよう広く呼び掛けるとともに、熱中症の初期症状を早期に把握し、重篤化や死亡に至ることがないよう、期間中、事業者がWBGT値を把握して、それに応じた適切な対策を講じ、緊急時の対応体制の整備を図るなど、重点的な対策の徹底に努めてください。
 なお、職場においても、十分な新型コロナウイルス感染症予防対策を行いながら、熱中症予防措置を講ずる必要があります。

◎期間
 令和3年5月1日(土)~9月30日(木)
 令和3年4月を準備期間とし、7月を重点取組期間とします。

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