建設業における墜落・転落災害防止対策強化キャンペーンの実施【17.11.27】

~災害を起こさない現場づくりを~

 平成29年9月末時点の建設業における労働災害による死亡者数は212人で、前年同期と比べ20人の大幅な増加となっています。このうち、墜落・転落災害によるものは90人と、死亡災害全体の42.5%を占めており、労働災害の減少を図るためには、墜落・転落災害の防止対策の一層の推進が喫緊の課題となっています。

 このような状況を踏まえ厚生労働省においては、墜落・転落災害の防止に向けた重点的な取組として、災害の多発が懸念される年末年始(平成29年12月1日から平成30年1月31日まで)、「建設業における墜落・転落災害防止対策強化キャンペーン」を実施することになりました。

 各建設現場においても、次の基本事項を再度ご確認いただき、墜落・転落等災害防止対策の徹底と周知をお願いします。

■墜落・転落災害防止の基本事項
 ★作業床の設置
 ★手すり等の設置
 ★安全帯の使用
 ★スレート屋根作業等での踏み抜き防止措置
 ★手すり、中さん等の足場からの墜落防止措置
 ★足場の点検の実施
 ★作業主任者の選任
 ★特別教育の実施
 ★安全衛生教育

 また、墜落・転落災害を防止するためには、法令に定める措置(基本事項)を講ずるだけでなく、より安全な作業環境を形成していくことが重要です。これを契機として、次に示す取組も進めていただくようお願いします。

■足場からの墜落・転落防止のための「より安全な措置」等
 ★上さん・幅木などの設置
 ★手すり先行工法、及び「働きやすい安心感のある足場」の採用
 ★足場等の安全点検の確実な実施

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