令和6年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施

 夏季を中心に熱中症の発生が相次ぐ中、職場においても例年、熱中症が多数発生しており、重篤化して死亡に至る事例も後を絶たない状況にあることから、業界、事業場ごとに、熱中症予防対策に取り組んでいるところです。

 昨年一年間の職場における熱中症の発生状況では、休業4日以上の死傷者1045人、うち死亡者は28人となっています。業種別死傷者数については、製造業220件、建設業202件となっており、全体の約4割がこれら2つの業種で発生しています。

 死亡者数は、建設業が11人と最も多く、次いで製造業・警備業・農業が各4人となっています。事例で暑さ指数(WBGT)を把握せず、熱中症予防のための労働衛生教育を行っていませんでした。「休ませて様子を見ていたところ、容態が急変した」、「倒れているところを発見された」など、熱中症発症時・緊急時の措置が適切になされていなかった。

 すべての職場において、基本的な熱中症予防対策を講ずるよう広く呼びかけるとともに、期間中、事業者は①暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策を実施、②作業を管理する者及び労働者に対してあらかじめ労働衛生教育を行う、③衛生管理者などを中心に事業場としての管理体制を整え、発症時・緊急時の措置を確認し、周知するなど、重点的な対策の徹底を図ります。

【期間】

令和6年5月1日(水)~9月30日(月)。
令和6年4月を準備期間とし、7月を重点取組期間とします。

◎熱中症とは…

 高温多湿な環境下において、体内の水分と塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称。めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐(おうと)・倦怠(けんたい)感・虚脱感、意識障害・痙攣(けいれん)・手足の運動障害、高体温などの症状が現れます。

◎暑さ指数(WBGT)とは…

 気温に加え、湿度、風速、輻射(放射)熱を考慮した暑熱環境によるストレスの評価を行う暑さの指数。

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