組合では、石綿健康調査に同意をいただいた組合員本人とその配偶者を対象に胸部X線写真の再読影を行い、その結果、肺にアスベストの所見がある方には面接指導の案内をしています。
平成30年10月から翌年3月の間に契約健診機関や巡回健診等で受診され、同意をした3,947人中、52人が面接指導の対象となりました。
この内、6人の方と前回面接指導(平成31年2月開催)の欠席者1人の合計7人の方が、7月28日(日)全建愛知会館で、愛知医科大学/柴田教授、産業医/久永医師、名古屋市立大学/上島教授による面接指導を受けました。
面接指導では、出席者の既往歴や石綿作業等の職歴を聴き取り、胸部X線写真からアスベストによる所見を確認し、経過観察または医療機関紹介(二次健診)の診断を行い、今後の健康管理について指導しました。
アスベスト関連疾患検査については、一度検査を受け所見がなければ、次回より検査を受ける必要がないというわけではありません。
肺の状態は変化していく可能性も十分考えられますので、毎年健康診断を受診していただきますようお願いいたします。
また、アスベストの使用が全面的に禁止された平成18年頃まで多くの建材にアスベストが使用されていたため、知らないうちにアスベストが含まれる建材を使用していたり、同じ現場で他人が使用していたことでアスベスト粉じんを吸い込んだ可能性があります。
今、販売されている建材には、アスベストは使用されていませんが、過去に建てられたアスベスト建材を使用した建築物の老朽化により取り壊しが進み、アスベスト暴露にさらされる危険性が再度高まってきています。若いからといって安心はできません。
今後もアスベスト面接指導を実施する予定です。
まだアスベスト関連疾患検査を受けられていない方は同意書を提出していただき健康診断と併せて受診していただきますようお願いいたします。