原点に立ち返り、安全衛生活動の総点検を【17.10.30】

厚生労働省が労働時の死亡災害撲滅に向けた緊急要請を実施

 昨年の建設業における死亡災害は減少傾向にあったものが、厚生労働省が公表した今年1月から8月の労働災害発生状況の速報値によると、建設業の死亡者数は対前年比20%増と、全産業の中で特に急増しています。

 ここ最近発生した死亡災害を個別にみると、基本的な安全管理の取組が徹底されていないことによるものが多数見られ、企業の景況感が改善する中、人手不足が顕在化し、安全衛生管理体制がおろそかになっている状況が懸念されます。

 労働災害は本来あってはならないものであり、特に死亡災害の撲滅を目指した普段の取組が必要です。死亡災害の撲滅及び労働災害全体の減少に向け、基本的な安全活動の着実は実施・確認という原点に立ち返って安全衛生活動を今一度総点検していただくようお願いします。

建設業の労働災害防止のための取組ポイント

・労働者の立ち入り制限や誘導員の配置など、車両系建設機械などとの接触防止対策の実施
・高所作業における作業床の設置、安全帯の着実な使用などの墜落・転落防止対策の実施
・「交通労働災害防止のためのガイドライン」に基づく対策の実施

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