退去時に全額返してもらえる?
住む家を借りるとき、家賃とは別に敷金(保証金)・礼金を払うことが多いですね。
それぞれ家賃3ヵ月分なんて言われたら、けっこうな出費です。
法律で定められているわけではなく、これは日本特有の習慣です。
しかし、礼金は別として、敷金は退去時に全額返還されるのが原則です。
ところが「原状回復」と称して「クリーニング代」や「修繕費」の支払いを要求し、それを敷金や保証金から差し引く貸し主がかなりいます。
返還をめぐるトラブルが多発したため、国土交通省はガイドラインを作成。
破損や汚れなどが借り主の故意・過失によるものではない限り、修繕などの費用の負担義務は貸し主にあるとしています。
こうした原則を無視した一方的な契約書は、借り主がサインしたとしても無効になります。