建設業における死亡災害が多発【13.04.24】

三大災害を起こさない現場づくり

 建設業における安全確保対策の推進については、従来より組合および労働対策部として重要な問題として取り組むと同時に、組合員の皆様が安全意識の向上に努めていただいたことにより、死亡災害は減少傾向にありました。

 しかしながら、今年に入り建設業における死亡災害が多発し、わずか2ヵ月で4名の方の尊い命が失われています。

 それらの死亡災害の発生状況は「土砂・地山の崩壊」「高所からの転落」「建設重機による事故」であり、昔から建設業の三大災害と言われている典型的な災害ともいえます。

 下記の「三大災害防止のポイント」は昔から「当然のこと」とも思われている部分ですが、もう一度、周囲を見渡して災害防止に努め、重大災害を防止しましょう。

墜落・転落災害防止のポイント

 ・足場・作業床に手すり中さんの設置

 ・手すり先行工法等の「より安全な措置」の採用

 ・開口部の養生・危険個所の表示

 ・防網の設置・安全帯の使用

 ・トラックの荷台からの昇降時の梯子、足掛等の使用

崩壊・倒壊災害防止のポイント

 ◎土砂崩壊 
 ・土止め先行工法の採用
 
 ・安全勾配の確保又は土止支工法の設置
 
 ・作業開始前の地山の点検の励行

 ・作業手順に基づく安全作業の確保

倒壊

 ・工作物等の形状、亀裂の有無、周囲の状況等の調査及び作業計画の作成

 ・作業手順の確立、控えの設置、立入禁止区域の設定

 ・避難場所の確保

重機災害防止のポイント

 ◎車両系建設機械
 ・作業計画の作成による安全作業の確保

 ・立入禁止区域の明確化

 ・立入禁止区域に立ち入る際の運転停止の徹底

 ・誘導者の適正配置(接触、転落等の防止)
 
 ・主たる用途以外の使用禁止

 ◎移動式クレーン
 ・作業計画の作成による安全作業の確保

 ・過負荷とならない機種選定

 ・軟弱地盤の補強等、水平・堅土な地盤確保

 ・アウトリガーの最大張出しの徹底

 ・安全装置の有効使用

 ・適正な玉掛け用具の選定、使用

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