10月9日(金)、東京メルパルクホールで、『平成27年度優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)および青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰(建設ジュニアマスター)式典』が開催されました。
優秀施工者国土交通大臣顕彰者は、「建設マスター」と呼ばれ、現場の第一線で「ものづくり」に直接従事している方の中から、特に優秀な技能・技術を持ち、さらに後進の指導・育成等に多大な貢献をしている建設技能者の方を対象として、平成4年度より実施されています。最高峰の技能者を顕彰することで、誇りと意欲を持っていだだくとともに、これらの方々を広く国民に知っていただき、その社会的地位・評価の向上を図っていくことを目的としています。
また、青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰者「建設ジュニアマスター」は、建設マスターに達するまでの技能の向上のインセンティブを与えるとともに、建設技能者のキャリアアップステージの強化を図り、もって若年層の入職促進を図ることを目的に新たに創設され、今年度から実施されました。
今年度は全国で建設マスター406人、建設ジュニアマスター110人が受章。中小建設業住宅センター(全建総連)からは、建設マスターに片山正和さん(全建愛知)を含む6人が、建設ジュニアマスターに曾我辰也さん(全建愛知)を含む3人が顕彰されました。
片山さん、曾我さんおめでとうございます。今後一層のご活躍をお祈りいたします。
受賞者の喜びの声
片山 正和さん
(南支部/建築大工・70才)
「木造在来工法を元に、自然木を多用することを心掛けて55年間、建築に携わってきました。建設マスターを受章し、とても不思議な気持ちですが、育てていただいた親方夫妻をはじめ、関わってきてくださったすべての方々や道具に感謝したいです。これからも受章に甘んじることなく、生涯現役で建築大工職を極め、更に精進していく所存です」
曾我 辰也さん
(北支部/建築大工・38才)
「まさか受章できるとは思っていませんでしたが、創設後初の受章で嬉しく思います。父の後を継ぎこの業界に入り、古民家の再生等を行ってきました。根気よくやる作業が多い仕事です。周りを見わたすと、50~60代の方が多く、引退した後は、誰もできる人がいなくなってしまいます。技術・技能を継承しこれからを担う、若い人たちに技を広げていきたいです。」